してほしいです。
昨日ド早朝、『スクーデリア』師の「フェラーリ地味トリップ」の撮影のため、スッポン丸で日本橋を訪れました。
「日本橋の上空を覆いつくしている醜い首都高を撤去し、日本橋に青空を取り戻そう」
その実現が決定してから3年だったかな。いよいよ本格的な工事が開始され、まずは江戸橋と呉服橋の出入り口が5月10日に閉鎖され、ランプウェイ撤去が始まるのです。
しかしこうしてみると、日本橋の上空を覆う首都高は実に美しい。328を置くと、まるで宮殿のエントランスのように見えます。
「醜い首都高」というステレオタイプにより、我々は東京タワーに匹敵する昭和の記念碑的建造物を撤去しようとしているのです。私はそう思っています。
醜いのは首都高の高架ではありません。垂直護岸のドブ川である日本橋川です・正確には今は生活排水等は流れ込んでいないのでドブ川じゃないですが、見た目きれいな川じゃありません。
首都高を撤去して現れるのは、この、なんのうるおいもない川です。ちなみに首都高が建設された当時の日本橋川は、「落ちたら毒で死ぬ」と言われるほどのドブ川だったそうです。
このままじゃさすがにマズイので、首都高地下化に合わせ、どこかで見たような人工的でステキな護岸に生まれ変わる予定ですが、そんな歴史的背景皆無の景観に、どの程度の価値があるのでしょう。
しかし、日本橋川の上空の首都高の撤去が完了するのは2040年の予定。工事がごく普通に数年遅れれば、私が生きている間は確実に存在し続けることになるでしょう。
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