でした。
昨日から東京湾アクアライン上り線にて、時間帯別料金が社会実験として実施されています。午後1時から8時までは、800円から1200円への割増(ETC普通車)で、午後8時から600円に割引です。
私は今回の社会実験に期待をかけていたのですが、この2日間の動向を見ると、効果は思ったよりも薄かったようです。
本日の最大渋滞長は10キロ。コロナ前の同条件日のデータがないのではっきりしたことは言えませんが、渋滞長はほとんど短縮されなかったようです。
ただ、木更津金田インター入口付近の一般道の渋滞は、以前よりも全般に緩和されたようで、アクアラインの渋滞通過時間も、2~3割短縮されたのではないかと推定しております。
一番顕著な効果は、これまでより1時間ほど早く渋滞が解消されることです。
午後6時半を過ぎると、「安くなる8時まで待って帰ろう」という心理が働くことが原因と思われます。
割増時間帯は1日あたり7時間にも及びます。3時間も4時間も帰宅を遅らせてまで600円節約しようと思うドライバーはいないけど、あと1~2時間なら、ということですね。考えて見れば当たり前のことでした。
社会実験はまだ始まったばかりですが、渋滞緩和効果を高めるためには、もっと割増額を増やす+もっと料金の段階を増やすべきかもしれません。
千葉県はアクアラインの拡幅を国に要望したとのことですが、橋梁部とトンネル部の拡幅には、1兆円はかかるでしょう。そのカネは誰が出すのかと千葉県に問いたい。結局国民が負担するしかないのです。
橋梁部とトンネル部を拡幅しても、川崎浮島JCTおよび首都高湾岸線の交通容量も増やさなければ、渋滞の先頭がJCTに移動するだけで、大した効果は見込めません。1兆円を東京湾に捨てることになるので、私は断固反対です。
アクアラインの渋滞は、休日の午後に限られています。ロードプライシングによる交通マネジメントで対策すれば、余計なカネはかかりません。
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