2020年9月22日
フェラーリはカネじゃない!<5>

今回は、我が348tbの持病だった「片バンク停止」についてです。

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1台目 348tb 1993年7月購入

<整備関係費> (◆必須と思われる費用 ◇必須ではない費用)

◆95年9月 片バンク停止 排気温センサー交換他/8万8477円(コーンズ様)

◆96年5月 片バンク停止 水温センサー交換他/10万2217円(ナイトインターナショナル)

 

95年8月、348で夜の上信越道を走行中、何の前触れもなく、かなりのパワーダウンを感じました。アクセルを踏み増しても反応は極めて鈍く、排気音も鈍くなっていました。私は深刻なトラブルを予感して、気を失いそうになりました。

まずはオーバーヒートを疑ったものの、水温計にはその兆候がなく、なんのトラブルかサッパリわかりません。不安で死にそうになった私は、松井田インターで降り、エンジンフードを開けてみました。

すると、排気音が明らかにまばらになっています。これはひょっとして、エンジンが片バンク(V8エンジンの確か左側4気筒)死んでいるのではないか?

コーンズ様のメカニック氏に電話を入れところ、「ECUのヒューズ切れでは」との答え。残念ながらヒューズは切れてませんでしたが、念のため予備のヒューズに交換して再始動したところ、奇跡的に復活してくれました。

メカニック氏によると、「ECUのアンプがパーソナル無線などの電波を拾ったか、排気温が上昇しているという誤信号を受け、自動的に燃料噴射を止めてしまったが、ヒューズを外すことでそれがリセットされたのではないか」とのことでした。

それにしても、片バンク停止が直った時の歓喜は、筆舌に尽くしがたいものがありました。フェラーリ様が直った! なんだかよくわかんないけど! 嗚呼ありがたやありがたや! 私は八百万の神に感謝しました。

しかし帰京後、あっさり再発したため、コーンズ様に入庫させ、疑わしい排気温センサーの交換等を行ったのです。それでも再発したため、翌年ナイトインターナショナルで水温センサーの交換も行いましたが、その後も片バンク停止病は気まぐれに繰り返されました。

ただ、片バンク止まったら、エンジンを止めて10分くらい待って再始動という、極めて単純な儀式によって復活させる技を覚えました。当時私はこれを、「悪い記憶の忘れんぼ作戦」と呼んでいました。エンジンを切りさえすれば、フェラーリ様はトラブルをド忘れし、直ってくださるのです。嗚呼ありがたやありがたや。

98年には、小淵沢でのホンダHR-V試乗会遠征の帰路に発症し、この時は何度エンジンを再始動しても復活しませんでした。

その頃には私も完全に片バンク停止に慣れ、「めんどくせー!」とばかりに、そのまま約150キロを片バンク走行で東京まで帰還しました。当然パワーは大幅に落ちていますが、フツーに走るなら片バンクで十分でしたし、片バンクの燃料噴射が停止することで発生するトラブルなので、未燃焼ガスが排出されることはなく、片バンクはただ抵抗になるだけ。メカ的なダメージはほぼないと考えることができました。

それでもやっぱり、原因不明の故障は猛烈に嫌なものです。その後、家の近所で再発した際、ナイトインターナショナルの尾上メカに電話でアドバイスを求めたところ、「エアフローメーターのコネクターを触ってみて」と言われました(写真)。

エンジンをかけたままエンジンフードを開け、左バンクのコネクターに触った瞬間、「グワ~ン!」と復活。接点復活スプレーによって、ついに再発が止まりました。この時、最初の発症から約3年の歳月が流れていました。

このトラブル、目に見えない電気に関するものなので、原因はいまだにはっきりしませんが、ともかく私は348の片バンク停止病によってココロが鍛えられ、多少のことには動じなくなったのですから、実に得難いトラブルでした。

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