車庫入れ動画がユーチューブで大きな反響をいただいているので、詳細を説明させていただくことにしました。
地上の帝王たるカウンタックの最大の見せ場が車庫入れになるとは、自分の器の小ささを痛感せずにはいられませんが、世の中、何事もギャップが大切ということで、前向きに捉えます。
で、この車庫入れに関して、「前に入れればいいじゃん」とか、「前のフェラーリをどかして入れるんだろうと思っていました」といった反応をいただいたので、それについてご説明申し上げます。
我が大ガレージは、家屋とシャッターとの間隔は2400ミリです。
つまり、全幅2000ミリのアニバーサリーでも、そこそこ余裕はあるのですが、家屋側にはカーポートの柱と給湯器があり、前方には生協の箱なども置いてあります。
生協の箱は幅が400ミリあるため、その部分では車庫の幅は2000ミリとなり、アニバの場合、余裕は0ミリとなるのであります。
そんな箱なんかどかしゃいいじゃん、と思われるでしょうが、
柱や給湯器だけでも、保護部材を含めると約300ミリ出っ張っており、つまり車庫の全幅は2100ミリ。
そこを全幅2000ミリ(ドアミラー含めず)のカウンタックで通過するのは、すさまじく困難であり、絶対に避けたいのであります。
つまり、縦列駐車で後ろ側のスペースに入れたほうが、はるかにラクなのです!
我が家の大ガレージは、もともと後ろのスペースにフェラーリを1台入れる構想で、スーパーカー建築家・倉島さんにシャッターを付けていただきました、
シャッター設置にあたっては、幅を確保するため、一番後ろ側のカーポートの柱を途中でブッた切り、家屋に支えさせる構造に変更してくださいました。
これによって、後ろ側スペースの後方部は、2400ミリの幅をめいっぱい使えます。カウンタックや512TRのような、車体後方ほど幅が広いクルマを、縦列駐車で斜めに突っ込んで行くにはピッタンコの設計なのです。
カウンタックの場合、ミラーを畳めば、一番出っ張るミラー部(そこに柱と給湯器が来る)でも左右数センチづつ余裕があります。これは、上から見て台形の車体形状が大いに寄与しております。
私にとってカウンタックの車庫入れは、スペース的には比較的余裕がある「はず」なのです。
458イタリア宇宙戦艦号は、前後の車体幅が同じだったので、ミラーを畳んでも左右の余裕は1~2ミリしかなく、本当の本当にギリギリでした。正真正銘の1~2ミリでした。
それに比べたら、カウンタックの車庫入れは、本来楽勝でなければいけないのですが、動画ではものすごく大変そうに見えてしまっております。
白カウンタックの最初の車庫入れの時は、同時に328も出撃していたため、前のスペースが空いており、その分車庫入れがラクでした。
つまりあの動画を撮影した時は、328が所定の位置にある状態での初の車庫入れでした。
328を少し前に出して車庫入れすることも考えましたが、せっかくカウンタックが来たんだから、車庫入れがうまくなりたい! と願い、あえて定位置のまま修練を積もう! カウンタックよ、我に七難八苦を与えよ! と決心した次第です。
10年前の紺カウンタックの時の写真を探したら、全然ちゃんと入ってました。
ただ、出し入れの際は、前スペースの初代プリウス(全長は328とほぼ同じ)を少し前に出していたようなかすかな記憶が……。
とにかく、もはやスピードへの情熱を燃やさない以上、この車庫入れこそ、白カウンタック最大の試練!
男の見せ場として、最大限の情熱を燃やす所存です! うおおおおお~!
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