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フェラーリ チャレンジストラダーレ

日付/2009.09.17


 俺がこの世で一番頭の血管が切れそうになるクルマ、それがフェラーリ・チャレンジストラダーレ!
 だってだって、360モデナを25馬力増強して、さらになんと110kgも軽量化してるんだから! 110kgってったらとてつもない数字だからね。エアコンもオーディオも付けたままなのに、フツーそんなことぜってー不可能なはず。
 サスにチタンを使ったりしておるらしいが、なんて甘美なゼイタクなんでしょう‥‥。

 実際乗ってみると、軽い! マジ軽いっすよ! 小雨がパラつき始めた峠で、ド新車ってことでリミット6000rpmに自主規制して全開かましたが、コーナリングでは曲がり始めのレスポンスから舵の効き、すべてが違うし、サスペンションは超スポーティでありながら恐ろしいほどしなやかで、乗り心地も極めて良好。ド新車なのに‥‥。

 ブレーキングはさらに違う。安心感のカタマリ。軽い上にカーボンセラミックブレーキついてっからなぁ。しかもABSの制御が別物。
 ハンドル切りゃ死ぬほど曲がりまくり、サスはしなやかに動いて路面を離さず、さらにはブレーキがバカみたいに効くので、タイト&ウェットな峠の下りでも、鬼のような勢いで爆走できちまう。なんじゃこりゃ‥‥。

 チャレストに試乗した直後、同じ峠を俺のウルトラスーパーカーで攻めてみたら、この死ぬほどすばらしいはずのウルトラスーパーカーが、ハンドル切るたびにモッサリ重く感じやがる。この、本来ハンドル切る前に曲がり始めるモデナ様が! ブレーキもヤケに頼りなく感じてねぇ。初めて乗った時は「このクルマなら瞬間停止できる!」と確信したのに。チャレストに対してウルトラスーパーカーは、ウェットの下りが明らかに怖かった! があぁぁぁぁぁぁ~ん。

 いや、フツー攻めないんだよ、ミッドシップマシンでこういうコンディションだったら。だからウルトラスーパーカーはこれっぽっちも悪くない。チャレストが異常なの。
 ただ、音に関しては、炸裂感、音質ともに、モデナ+キダスペシャルの方がはるかにすばらしかった。

 ということで、音を除けばチャレンジストラダーレはあまりにもスバラシイ。本当にスバラシイ。チタンを使いまくり、モデナの弱点であった重心の高さをリヤアクリルガラスなどで克服し、空力的にも改善し、それでたったの2130万円(税抜き)というのは、恐ろしいほどお買い得だ。まさにやられたぜって感じである。


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フェラーリ 360モデナ

日付/2009.09.17



 モデナの走りはスバラシイ!
 でも、モデナの走りはアブナイ!

 ウルトラスーパーカー(黒の360モデナ)を買って、その8日後に筑波サーキットを攻めてみたら、とっても怖かった‥‥。「モデナは限界域で怖い」とは聞いてたけど、実際にその怖さを体験すると、聞くより全然怖かったよ!

 とにかくリヤが不安定で、コーナー立ち上がりでどこにスッ飛ぶかわかんない。348みたいに、リヤサスの取り付け剛性不足とかそういうのは全然なくて、オールアルミボディは巌のようにガッシリしてんだけど、なぜかお尻は極めて不安定だ。
 これは、リヤの重心が高すぎるからなんだよ!(たぶん)

 空力面にも問題がある。360最大のウリだったリヤ下面のディフューザーが実はほとんど効いてないらしくて、高速域になればなるほど、リヤが落ち着かなくなる。
 ポルシェ911が基本的にそうでしょ。リヤセクションのボディ傾斜が強すぎるせいで、リヤの乱流が生むリフトをどうしても抑えられなくて、スピードが上がるほど不安定になる。だからターボモデルとかは、でっかいリヤウイングでお尻を上から押さえ付けてるよね。
 モデナもでっかいリヤウイング背負えば劇的に改善されるはずだけど、フェラーリ本社は、美学としてそれをやらない。おかげで、まるで初期型348みたいに、「170でもう怖くて踏めない」って言うケースも。

 でも、フロントワイドトレッドのおかげで、恐ろしいほど曲がる! ボディがハチロクみたいに軽くて超高剛性のオールアルミボディだから、ビリビリするほど曲がる! ちょっとよそ見してるスキにガードレールに激突全損しちゃうくらい曲がりまくる! このビリビリ感がフェラーリだよね!

 エンジンも最高。エンジンはフェラーリの魂だから最高なのは当然だが、サウンドもF355みたいなF1絶叫系とは違うコブシの効いた重みのあるもので(キダスペシャル装着の場合)、まったく飽きが来ない。

 軽いボディと超絶パワフルなエンジンの組み合わせにより、加速感はF40やF50と比べてもあんま変わんない‥‥ように感じる。だってスタビリティが低いから!
 結論として、360モデナは、男のマシンなんだよ! 男なら乗るしかないよ!


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フェラーリ F355

日付/2009.09.17



 フェラーリは、地上唯一の自動車芸術にして、目的を持たない神のようなクルマである。
 しかし、あまりにも高貴な女王様であるからして、ソレを所有、いやそのしもべとなれば、さまざまな苦労があって当然。いや、苦労がなければイカン。
 なのに、F355の場合、それがほとんどナイ!

 フェラーリF355に乗るといふことは、譬えれば、とてつもない美人が押しかけ女房になって、上げ膳据え膳、毎日毎日尽くしまくってくれて、その上夜は夜でもうメロメロ‥‥というようなことである。

 F355様は、オーナーに服従を要求しない。お友達感覚でお付き合ってくださる。それでいて、内実は高貴そのもの。とてつもなく美しくて、信じられないくらい清楚で、木綿のように素直で、それでいて魂が燃焼し尽くしてしまうがごとき情熱に満ち満ち、このまま死んでしまいたいという甘美な毒に満ち満ちている。身のこなしにはさらに磨きがかかり、しもべどものヨコロビは雲を衝く。
 つまり、ホントに非の打ち所がどこにもないわけよ!

 そんなF355に、私がこのようにふにゃふにゃの骨抜きにされてしまったのは、主に音にやられたのです。
 それはまさにF1サウンド。F1マシンそのものだ。特にスパイダーは、オープン状態だと完全にモロにF1、トンネルに突入すれば完全モナコグランプリ状態で、思わず漏らしそうになる。
 とにかく音だけなら、360モデナも288GTOもF40もF50もエンツォだって、みんなみんなF355にはかなわない。

追伸
 不肖MJ、2009年9月に再びF355(ベルリネッタ)を購入いたしました。その印象についても、おいおい書かせていただきます。


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フェラーリ 348

日付/2009.09.03




 348は本当にカッコいいと思う。特に斜め後ろからのフォルムは最高だ。サイドフィンは誠実な直線をもってエアをサイドラジエターに導き、多くのフィンがあしらわれたリヤから激しく放出するイメージを描く。

 348のスタイリングを斜め後ろから見れば、このクルマがリヤに縦置きされたV8のために存在しており、そのV8がいかに貪欲に空気を求め、そして排出したがっているかを容易に理解できるようにデザインされている(というのはまったくテスタロッサと同じ)。

 それに比べるとフロントはアイキャッチポイントが乏しくてちょっと寂しいが、直線基調のクリーンなラインは実に端正だ。フロントグリルは完全なダミーで、エアダム右側に開いた穴はエアコンのコンデンサ用。エンジンへと導かれるエアはリヤピラー根元の窓とのすきまに開いており、多少はラム圧がかかる構造になっている(?)。エアダムから下はサイドやリヤもブラックアウトされ、車体をより薄く鋭く見せるというBB以来の手法が採られている。

 全幅1895ミリ、全高1170ミリのタテヨコ比も、ロードカーとして限界ギリギリの絶妙のところに落としてある。もちろんデザインの基本手法はテスタロッサと同じだが、348にはテスタにはない純潔で一途な情熱を感じる。

 コックピットは、良く言えばスタイル同様純潔なイメージ、悪く言えばかなり素っ気ない。ウィンカーなどはフィアットと共用だし、それまでの手作りから量産化へのトライの跡が見て取れると言っていいかもしれない。エアコンのスイッチ類はすべてタッチ式で、給油口のオープナーも電磁式なので故障が心配だが、これらが一度も故障しなかったのは意外だった。唯一パワーウィンドウのスイッチのバネがイカレて交換した程度である。

 348が発表された当時、マスコミは大絶賛した。フェラーリ初のモノコックボディ、縦置きドライサンプのV8エンジンと横置きのミッション。走りももちろんスバラシイと。

 がしかし、実際のハンドリングは極めてトリッキーだ。さすがにノーズは軽くアンダーステアを感じることはほとんどないし、荷重がフロントにある限り動きは非常にリニアだが、一旦荷重がリヤに移ると、ドライバーは常にスピンの気配におびえる。

 当初はフロントサスの取り付け剛性あたりに最大の問題があると思っていたが、リヤタワーバーを装着したところこの性癖は完治し、それまでハレモノに触るように踏んでいたアクセルを大胆に踏み込んでもトラクションがかかるようになり、アンダーステア自体は強くなったが、最終的には穏やかなパワーオーバーというまるでF355のような操縦性になった。つまりリヤセクションの剛性不足が主原因だったらしい。

 ブレーキは比較的安定している。リヤのみアクチュエーター式ブレーキサーボ装着というヘンなシステムのためか、リニアな感覚とは無縁だが、とりあえず踏めばそれなりに効くし、サーキット走行でもフェード気味程度より状態は悪くならない。

 エンジンは基本的にはF355よりレヴリミットが1000rpm低く、中低速重視タイプと考えればいい。自分のトライによるゼロヨンが13秒81。十分すぎる加速性能だろう。

 ノーマル状態の348が峠やサーキットを走る場合一番問題なのは、荷重がリヤに移った瞬間、つまり立ち上がりでアクセルを踏み込んだ瞬間、信じられないほどリヤのグリップがスパーンと抜けるということだ。これはタイヤの接地面積が突然半分になるみたいな感覚で非常に怖い。
 だけどオレは、逆にそういった性格こそが、348の魅力の根源だと思っている。

 348に乗ると、男になれる。男とは、プライドを持ち、やせ我慢をしながら自らの足で歩み、自分の始末は自分でつける者のことだ。348はまごうことなきフェラーリの一員であるというプライドを持ちながら、速く走ろうと思えば死の恐怖に直面しなければならないクルマである。オレは男になるために348に乗るんだ。348オーナーをそう胸を張って言って欲しい。348を買った時、男は滅びの美学を同時に手に入れることができるのだ。


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フェラーリ 328

日付/2009.09.03



 328こそ、私が最初に死ぬほど欲しいと思ったフェラーリである。スーパーカー世代の多くが同様じゃないだろうか。まったくカーグラTVのオープニング場面の影響は甚大だ。

 308の3リッターV8のボアとストロークを少しづつ拡大した3・2リッターエンジン(270馬力)を、308同様横置きでミドに搭載。デザインは308に準じているが、フロントとリヤがよりすっきりと美しく整形され、もう吸い込まれそうに美しいとしか言いようがない。

 乗った感じは、308よりはずっと高精度なフィーリングだ。ボディやサスはもちろんだが、エンジンの感じも308より数段近代的だと感じさせる。

 エンジン横置きエクゾーストレイアウトの限界もあって、エンジンフィールに縦置きV8ほどの快感はないけれど、いいマフラーを付ければ、十分、すばらしい音がする。
 私がが愛機・ヨーコ様についけていたキダスペシャルMJリミテッドは、本当にすばらしい炸裂音を奏でてくれた(詳しくはDVD『買うしかないぜ! 激安フェラーリ』参照)。あのカッコであの音が出れば、もう死んでもいいって感じだ!

 また、ワインディングを攻めるなら、すべてのフェラーリの中で328が一番楽しかった。フェラーリのストラダーレは、すべてパワーが勝ちすぎていてワインディングではまったく持て余してしまうし、サスペンションストロークがなさすぎて接地性が悪いから怖くて攻められないのだが、328は、コンパクトなサイズと軽さがすべてを解決してくれている。ワインディングを攻めるなら328が最高っス!

 なんせ328は特別だ。328はいい音が出なくたって、速くなくたっていい。あの美しい328に乗っているというだけで、カーグラTVのオープニング場面を思い出しているだけで、オーナーはそれだけで十分満足できるのではないでしょうか。


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