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高速道路問題 2006年9月 駐禁取締り強化 その後どうなってる?

日付/2011.03.11



<2006年9月 週刊SPA!より>

 2006年6月1日、突如として都内の道路から路駐が消滅! 拍子抜けするほど渋滞激減! 路駐って実際こんなに渋滞を引き起こしてたのか! って変に感心してたもんだけど、あれから3か月、また路駐が増えてきたようなので、取材してみました。

 改正道交法施行直後の6月は、取締りに対する恐怖の蔓延により、違法駐車車両は以前の10分の1(個人的目分量)に減った感覚だった。
 あれから約3ヶ月を経て、民間監視員制度が導入された都内12区の外側、たとえば私の住む杉並区では、以前と取締り状況がなんも変わってないことがバレ、完全に前の状態に戻ってしまった。もう交番の前だろうがなんだろうが止めまくりだ。
 取締りが強化された都心部も、6月の3倍程度には増加している(同じく目分量)。そのあたりについて、都心部で営業しているタクシードライバーに聞いてみた。

「6月ほどじゃないけど、最近も幹線道路は路駐が少なくて、流れてるね。その分、1本裏の道に移動した感じで、裏道がすごく走りにくい。例えば六本木では、六本木通りの流れはいいけど、裏の芋洗坂なんかは道の左右両側にズラ~っと路駐が連なって、大変なことになってるよ。監視員は幹線道路は気合入れて取り締まってるけど、裏道まで手が回らないんじゃない」
 なるほど、都心部では裏道か。つーことで渋谷から外苑方面にかけて徒歩で調査してみたところ、確かに裏道の路駐はかなり多かった。でも、青山通り(取締り最重点路線)の路駐もビックリするほど増えていた!
 上の写真は、青山通りと宮益坂が交差する金王坂上交差点だが、6月には路駐ゼロだった。それが現在は、赤い「駐停車マジ禁止ゾーン」にも路駐がチラホラ。そのすべてがトラックや配達などの営業車両だ。
 試しに数えてみたところ、金王坂上から表参道交差点までの約800メートル区間(両側)に、路駐は51台。そのうち40台が営業車だった。施行直後、配達などの営業ドライバーから怨嗟の声が上がった影響で、営業車は見逃すようになったのか?
「あり得ません。民間監視員への業務委託は年度契約ですから、少なくとも今年度中は取締まり頻度等、何も変わりません」(警視庁広報)

 じゃこの営業車の路駐の増加ぶりは、取り締まりへの慣れの"成果"か。その辺、SPA!編集部出入りのクロネコのニーチャンに聞いてみた。
「取り締まり重点地域がハッキリしてきたので、そこには1台も止まってないです。ゆりかもめの線路の下の道とか」
 扶桑社界隈では、ゆりかもめの下の道が「取締り重点路線」。海岸通り(国道1号)は指定から外れている。
「重点路線から1本外れるといっぱい止まってますけど、取締り自体は、ゆるくなんかなってなくて、最近また強化されてきたかな、という印象ですね。このへんは2~3人の取り締まり員が交代でバスに乗ってやってきてます。割とよく見かけます」
――ニュースで配達をふたり体制にしている会社もあるって聞いたけど?
「ウチはひとりでやってます。お客さんの敷地借りて止めたり、10分くらいで効率よく集配したりして凌いでます。場合によってはコインパーキングに止めたりしてますね」
――会社で何か変わったことは?
「基本的にクルマに乗らない方向に進んでます。街中に集配所を作って、そこを拠点にするんです。自分ももうすぐ営業車やめて、自転車にリヤカーつけたヤツになるんですよ。ちょっと恥ずかしいっすけど、リヤカーだと維持費もかからないし、事故とか違反の心配もないし、環境にも優しいですから。それに意外と効率いいんですよ。駐車場所とか、ルートとかいちいち考えなくていいし」
 以前は、「幹線道路が路駐で渋滞↓狭い裏道が幹線道路状態」だったんで、路駐が幹線道路から裏道に移ったのはいいことだ。都心部の宅配がトラックからリヤカーに転換するのもスバラシイ。
とにかく、相変わらず都心部の幹線道路は走りやすいんで、首都高が渋滞してたら、ガマンせずに環状線の手前で降りて一般道を行くのがおすすめだ(道がわかればだけど)。

 確かに6月より路駐は増えたが、都心部はおおむねちょうどいい状況に。問題は12区の外側。幹線道路の交差点内だけでいいから、民間監視員を導入して取締りを強化してもらいたい。交差点内に止めるバカが多すぎる!

 

(解説)

 駐禁の民間監視員導入後の検証記事。現在は取締り状況も安定し、相変わらず都内の一般道の流れはスムーズだ。制度導入直後は、「スジが通らない」等の批判が渦巻いたが、スジ論だけでは世の中よくならない。この制度でドライバーの意識も変わったし、実情に即したいいものだったと考えている。