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高速道路問題 2003年6月 首都高C2王子線開通半年

日付/2011.02.19




<2003年6月 週刊SPA!より>

 昨年12月25日クリスマスイブに開通した首都高中央環状王子線、その後役に立ってるか~?
 23区北部関係者、個人的には講談社(文京区音羽)の皆様は「すごぉく便利になった」と口を揃えている。東池袋ランプからスッと東北道や常磐道方面に行けるようになったんだから当然だ。
 でも、23区北部に無関係な人間は、一回も通ったことない人が多く、ほとんどなんも感じていない。私のような首都高オタクは、様子を探るためだけにこれまで3往復ほどしたが、用があって使ったことはゼロだ。
 王子線の開通で、首都高の渋滞が全般に緩和されたんなら23区北部に無関係な人間も感謝するのだが、そっちの方はほとんど感じない。私のように、4号線沿線の住民は、王子線の開通以来、平日の午後4号線上りが大渋滞するようになって、かえってデメリットの方が大きい。
 王子線開通、ホントに効果あったのか!? ということを聞くために、首都高速道路公団に行った。


 結論からすると、「全体で1割ほど渋滞が減少しました。特に午前ピーク時の渋滞が緩和されています」とのこと。具体的には、都心環状線の北側区間(竹橋ー江戸橋)の交通量が減り、放射線上りの吸い込みがアップしたこと、6号線上りの渋滞が若干緩和されたことなどが挙げられるという。
 逆に悪化したのは、5号線下り。特に竹橋ジャンクションは、平日午後、都心環状線外回りと内回りからのクルマが合流する地点で渋滞が発生し、かつての箱崎の様相を呈している。その渋滞が4号線上りにまで伸び、午後の4号線はヘタすると所要時間が2倍になった。個人的には大被害‥‥。

 しかしまあ、ネットワークが充実することは間違いなくいいことだし、この局所的な渋滞悪化も、平成18年度に中央環状新宿線が開通すれば解消される。あと3年半。3年半なんて、首都高の歩みから見れば短い短い! 小管ー堀切間なんぞ、14年かかってようやく上りのみ拡幅改良されたんだからな。

 ただ、その時はその時で、また新たな渋滞ポイントが発生する。私が以前から一番心配しているのは、中央環状線と5号線が約1キロにわたって合流↓分流することになる板橋ー熊野町間だ。
 計画では、ここは4車線+4車線=6車線という、幼稚園児でもわかる大変な計算間違いの設計となっており、大渋滞は必至の構造。しかし私が拙著『首都高はなぜ渋滞するのか!?』で罵倒しまくったせいで、公団は「8車線か、最低限上りのみ4車線の7車線化するよう検討中」と方針を変えてくださり、私も生きて来た甲斐があったと随喜の涙を流した。

 で、あの「検討中」がどうなったのか。それを尋ねると、
「上りを4車線化した場合、橋脚にどのような補強が必要になるか等を精査中」だが、「新宿線開通後、当該区間の交通量は16万台弱と予想しており、現状の6車線でもさばける範囲と考えています」だと!
 なんとものどかな、縁側でひなたぼっこしているかのようなお答え。以前より姿勢が後退してるじゃねぇかよ!

 じゃあさ、予想がはずれてさばけなかった場合、誰か責任取るわけ!?取らないんだろ。これまで数々の予想をはずしまくってきた公団が、またぞろ楽観的予測によって、莫大な費用をかけて欠陥高速を建設し、民は大渋滞に黙って耐えて幾星霜。そんな構図はもうやめてくれ!
 公団計画部のみなさんには、是非原爆ドームをご覧になっていただきたい。「安らかに眠ってください、過ちは繰り返しませんから」。その言葉を胸に刻んでほしい。
 こういうのは、民営化したって解決できない。なんせ首都高は、渋滞しようがしまいが自分のフトコロは全然痛まない。渋滞対策は費用かかって収益上がらず。真剣になれっこない!
 頼みの綱は剛腕系の石原都知事くらいか? お願いです、なんとかケツ叩いてください! このままでは過ちが繰り返されてしまいます!


 担当者によってニュアンスに差があるんだろうが、今回の取材の感触では、「ほとんどやる気なし」。中央環状新宿線の開通まで、あと3年半しかないってのに! 自分にできることはないか、いま必死に考えてます。

(解説)

 C2王子線の開通効果についての記事。結局焦点は板橋-熊野町間の拡幅なのだが、その後これは都市計画決定され、あとは国の認可を待つだけだ。しかし民主党政権が「新規着工の原則凍結」を打ち出したことで、未だにGOが出ていない。国は費用を出すわけではなく(工費の25%を無利子融資するだけ)、工費は料金で返済するにもかかわらず、ストップをかけたままだ。民主党はいったい何を考えているのか? 何も考えてませんと言わればそれまでだが。