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高速道路問題 2010年7月 タダで外環道を造る法

日付/2010.09.04




大マスコミは
高速道路にまったく無知だ

 おいおい、6月28日から始まった高速道路無料化の社会実験、ガラガラだった路線は軒並み2倍3倍に増えてすごい効果じゃないか! 大マスコミは「地方のコマ切れ路線を無料にしても効果は疑問」とかボロカス言ってたが、地方にだってクルマはいるんだよ! ただ平均所得が低いし、高い高速走ったって大して時間短縮できないから使ってなかっただけ。それがタダになりゃ使う。
 そんなアタリマエのことすらわからなかったとは、実に日本の大マスコミは無能である。

 逆にもともと交通量が多かった路線は大して増えず、一部では渋滞も発生、しかも料金収入はゼロ。経済効果はマイナスだ。かねてより私が主張してきた「空いている区間ほど安く」という5段階料金設定の正しさがパーフェクトに証明された格好じゃないか。民主党は早く私のところに話を聞きに来なさい。

 と言ってもちーとも聞きに来ないので、仕方ないから日本のために、さらなる名案を提供しよう。「タダで東京外環道を建設する法」である。


どうすれば外環道が
タダで造れるのか

 東京外環道は、建設は決定しているが、民主党の新規公共事業抑制方針によって予算が付かず、例の「高速2000円上限案」で割引用の資金を回して建設しようとしたが、世論の総スカンを食らってお蔵入りした。おかげで、この日本中で最も経済効果が高いと思われる路線が、現在も未着工のまま宙に浮いている。

 では、どうすれがそれがタダで建設できるのか。
 新東名の御殿場から東京寄り(御殿場JCT-海老名南JCT間)の建設を凍結し、その1兆2000億円の建設費を流用するのである。

 新東名の御殿場以西は順調に建設が進んでいて、2年半後には浜松まで、4年半後には豊田まで全線開通する。東名の御殿場―豊田間はもともと4車線しかなく、ちょっと事故や工事があると即渋滞してしまう恒常的な混雑区間だ。ここが複線化されるのは日本経済にとって間違いなくプラスである。

 しかし御殿場―海老名間は、すでに全線6車線化以上の工事が終わり、交通容量には余裕がある。もちろん複線化された方がいいことはいいが、どうせ海老名から東京寄りはルートも未決定だし、恐らく未来永劫建設はムリ。最大のネックである大和トンネル付近の交通容量はそのままだから、週末の渋滞も延々と続く。その外側を複線化しても、緊急時の迂回路以外の機能はあまりなく、経済効果も薄い。

 ならば、御殿場―海老名南に関しては、用地買収のみ進めて工事は凍結し、その資金を東京外環道など重要度の高い路線の建設に回すべきなのである。


新東名の御殿場-海老名間を
建設凍結して資金を回す

 御殿場―海老名南間は、NEXCO中日本が2020年度中に完成させる協定が結ばれている。建設費はNEXCO中日本全体の料金収入によって賄われる予定で、国費の投入はゼロ。つまり、ここの建設を凍結して他に回せばタダで造れる。一種の埋蔵金である。

 用地買収費を除いた工事費は約1兆円。これだけの資金があれば、東京外環道(国費負担分は8000億円)に加えて、東名・大和トンネル前後の拡幅や、首都高の渋滞ポイント2か所(小菅―堀切間と板橋―熊野町間)の拡幅費用も賄える。すばらしい名案じゃないか。

 別に御殿場―海老名南間がいらないというわけではない。長期的には完成が望ましいが、あくまで「長期的には」だ。だったら、東名や首都高の渋滞という喫緊の課題の解決を優先すべきであることは自明。御殿場―海老名南間は、いつか国の財政が再建されて、余裕ができた時に改めて着手すればいい。
(2010年7月 週刊SPA! より抜粋)