
GT-Rのさらにスペシャルなグレード「スペックV」。
ノーマルの861万円に対して700万円以上も高いが、見た目はほとんど変わりなし。これは痛い。700万も高くて一見同じじゃ買う方はツラすぎる! よく見りゃリヤウイングがカーボン製だったり、マフラーがチタン製で形状が違ったりするが、オタクにしか判別できない。スペックVの値段は、パッドとローターだけで470万円するカーボンセラミックブレーキなど、中身がすべてなのでした。
しかもふたり乗り。リヤシートは形だけ残されているが「荷物を置くのも絶対禁止」と書いてあります。熱くなるからっつーことだけど、食べ物以外は置いてもいいんじゃ......。
で、乗ってどうかというと、もともと気を失うくらい速かったクルマがさらに軽快になって、もはやテレパシー感覚で操れる。それがものすごくムダにゼイタクな感じで、確かにスーパーカーだこれは! 値段だけのことはあるぜ! GT-RスペックV超すげえ!
しかしですね、さすがに見た目がほぼ同じで限定生産モデルでもなくて700万円高く、メンテ費用もバカ高(車検で約100万円)というのは買う方にはキツい条件で、このクルマ、まだ50台くらいっきゃ売れてない(※09年4月時点)。つーか、日本ではリーマンショック以来、GT-R自体の販売が激減していて、発売直後は月に1000台近く売れたのに、この4月なんざたったの31台! アチャー。ものすごい草食化。
GT-Rが世界に誇るスーパーカーであることは間違いないが、このスペックVは商品力がなさすぎるな。やっぱノーマルの倍するんなら、せめて見た目を差別化して、馬力を上げるか限定生産にしてくんないと。次はそうしてください。(『週刊SPA!』09年5月)







