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ランボルギーニ ガヤルド

日付/2009.11.17




 今回試乗したのは、なんとビックリ、新生ランボルギーニ初の後輪駆動モデル「LP550-2バレンティーノ・バルボーニ」! バレンティーノ・バルボーニ氏とは、長年ランボのテストドライバーを務めた功労者だというが、バレンチノの4バルブみたいな感じで、とてもイタリア的にイカしたサブネームだ。
 それより2駆。2駆というのが素晴らしい。ガヤルドがつまらない最大の理由のひとつは、安定性に優れるフルタイム4WDにあった。狂気のスーパーカーが安定しててどうする! そんなに命が惜しいのか! ならベンツにでも乗ってろ! だったのである。
 しかし、バレンティーノ・バルボーニは違う。550馬力の後輪駆動なのだ。おかげで車両重量は約200キロも軽い1380キロ。車検証上は1580キロだが、かなり危険な匂いがする。

 ゆっくり走っている分には、スタンダードな4WDモデルと大きな違いは感じられない。相変わらずe-ギアはいまひとつスムーズさに欠け、ボディ全体が重くて固いフィーリング。
 ほぼ新車とはいえ、サスの固さは常識を超えている。カーボンセラミックブレーキは制動力の立ち上がりがやや遅く、初期モデルに比べるとかなりマシだがそれでも少しカックン気味。全般に好きになれないタイプだ。
 が、試しに1速でアクセルを思い切り踏み込んでみたら、強烈な爆音とともにリヤタイヤが激しくホイールスピン。ほとんど「テロか!?」くらいの騒ぎで、ランボルギーニらしい狂気が炸裂するのが確認できた。これはイイ! これをCORSAモードでやったらその場でスピン、クラッシュだ! このリスクこそスーパーカー。男を感じる瞬間だ。
(『NAVI』09年9月)