
魂の燃焼。そんな言葉が適切かもしれない。いや、愛の狂気というヤツであろうか。
私は1999年、赤と白、2台の512TRを続けざまに乗り継いだ。
12気筒フェラーリは、背が高すぎる。足が長すぎる。胸もデカすぎる。彫りが深すぎる。スーパーモデルみたいで怖いと思っていたが、乗ってみて初めて、「デカい女が好き」という趣味がアリであることを悟った。
512TRは、なんと言っても直線が絶頂である。アクセル全開にするだけで、気持ちよすぎて気が遠くなる。
パワーはたんまりあるが、トラクションも腐るほどあるから、持て余すことはない。7400rpmから始まるレッド寸前まで1速で引っ張り原爆サウンドを轟かせれば、そこで頭がブチ切れて2速でガツンとつないでズガンと全開、ホイールスピンさせつつフル加速。そのうちメインシャフトがブチ折れるなぁと思いつつもさらに床にめり込むまで踏む。1速で100km/h、2速で150km/h、3速で200km/h、4速で260km/h、5速で300km/hオーバーだ。4500rpmを越えたあたりからの爆発的噴出感は、いかにF355や360モデナのV8が優れていても、大人と子供。超ハイギアードな5速ミッション(ヨーロッパ仕様)とあいまって、地獄の底まで続くような果てしない加速感が味わえる。
18インチ化によって採用された大径ブレーキローターも、直線でのまさかに対応できるだけのストッピングパワーを持ち、糸の切れた凧のようなテスタロッサに比べれば、リスクを大幅に小さくしている。ただし初期モデルにABSはなく、ハードブレーキングでは「キャリパー張り付き」が起き、ペダルを戻してもロックが解除できないことがある。
操縦性は、意外にも善良なるアンダーステアで、滅多なことではリヤは滑らない。実は私、フェラーリでのツクバアタックでは、いまだに512TRのタイムがベストです。360モデナは難しすぎて、ついにTRを上回れませんでした。
我ながら、上の文章を読むと、今でも血が沸騰してきます。
12気筒はものすごかった。12気筒はハンパじゃなかった。12気筒は天上界だった。うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~~~~~~~~っ!
清水 様
いつも楽しくブログを拝見させていただいております。
田舎に住んでおりますが、TRは下のほうからでもモリモリくる馬力に加え意外と軽快で安全なハンドリングで、山道でも2速に入れておけば敵なしの極楽至極であります。ひとつ質問で恐縮ですが、なにか良い音(高音上品系)するマフラーご存じありませんでしょうか。







