そういち徒然草

バックナンバー:  

アウェイのリングサイドにて

日付/2010.03.01

 真央ちゃんに土下座したい気持ちです。

 東アジアの民草たちが固唾を飲んで見守ったあの決戦時。

 我々3名の日本人(イルボンサラム)は、大韓民国全羅南道、韓国高速道路25号線順天―光州間の、名前も知らない小さなサービスエリアにいました。

 決戦の1時間前から食堂のリングサイド席を確保し、その瞬間を待ち構えたのです。

 テレビのチューナーはゴミ箱の上に置いてあります。まさに街頭テレビ感覚です!

 最初はパラパラ程度だった客数は、ミキティの演技の頃には会場一杯になり、強烈なアウェイ感満点になりました。(撮影/柏田芳敬)

 キムヨナの演技中は、ジャンプが決まるたびに小さな歓声が上がり、最後に得点が発表になると、怒涛のような大歓声に包まれました。

 その時点で真央ちゃんの金メダルはあきらめましたが、願わくばノーミスで行ってほしい。

 真央ちゃんの番です。

 トリプルアクセルが決まっても、会場はシーンと静まり返っています。全員固唾を飲んで見守ってる感じです。
 もう勝ちは決定的なのに、韓国には解説の荒川静香さんがいないせいか、緊張感が高いままです。

 そして真央ちゃんがミスすると、会場には「オオーッ!」という歓喜のどよめきが起きました。
 くそぉ……。
 でもまあこれが日本でも同じことが起きるだろうな。

 そして演技終了時、会場からまばらながら拍手が!
 韓国民は実に成熟した。そう思いました。

 私は敵地にあって、真央ちゃんに声援も送れず、終始固まっていました。
 真央ちゃん本当にごめんなさい。